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サイタマでこんなにやせた!

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究極のダイエット

東京みたいな大都会に住んでると〜、電車は2分に1回来るし〜、コンビニは歩いて2分だし〜、地下鉄もその辺歩けばすぐに見つかるし〜、空気汚いし〜、飲食店なんて2分歩かないうちにすぐにみつかるし〜、とにかく便利だしグルメだし誘惑するモノも多いから、すぐに太ってしまうんですよね〜。

そこで今まであらゆるダイエットをしようとしてオリジナルひげダンスの創作にふけってしまうわたし。ダイエットに大切なモノはと考えながら切り株にウサギがぶつかるのを待つ毎日。そこに一つの転機が訪れました!

彩の國サイタマへの引越!

未知なる世界への憧れ、そして生まれながらにして埼玉県民を見たこともない高貴な生まれのわたしは、軽い気持ちで埼玉行きを受諾したのです。

思えばそれが究極のダイエットの始まりでした。

わたしは荷物を纏めて電車でサイタマへと向かいました。段々人が少なくなっていきました。代わりに東京に出稼ぎに来ていると思われる風貌のおじさん達の割合が増えてきました。

小平で所沢行きに乗り換えたとき、電車の中は都民用と埼玉県民用と別れていました。わたしはこんな差別なんかあるのかぁと初めて知り、軽い気持ちで埼玉県民のところに座ってしまったのです。

すると、警察官がやってきました。突然わたしは呼び止められました。なんでも、都民と目があったのに敬礼をしなかったからだそうです。わたしは暴行を受けそうになったのですが、本籍が都民である旨を伝えたところ、急に「大変失礼しました」と、下手に出始め、菓子をくれたのです。

反対車線では検閲が行われていました。噂にききし「サイタミアン狩り」です。ときどき不法入都して都民になりすましている埼玉県民もいるということです。怖いですよね。

県境に到着しました。埼玉県に入るのはカンタンなのですが、出るのはとても難しいです。東京都より、ちゃんとした身分証明を発行して貰わないと後々大変なことになります。わたしが入県審査を受けている間、となりの入都チェックでひっかかったおばさんがいてムチで叩かれていました。

そして様々な手続きを終え、サイタマに入りました。するとものすごい異臭です。これが噂に聞く産廃銀座の煙の匂い。埼玉県民は日々こんな空気をすっているのかと思いました。

電車も所沢で止まり、あとは歩いて行くしかないようでした。近くに木炭バスのバス停がありましたが、3時間に1本しかこないのでやめました。

所々にかわらばんが貼ってありました。そこには埼玉県知事総統閣下の写真がありました。目の部分がちょっと変です。きっと、一時間くらいずっとシャッターが開いていてやっととれるというカメラでとったのでしょう。

なんと埼玉県民は一日5回の一定の時刻になると、埼玉県知事総統閣下のいる場所に向かって土下座して拝んでいるのです。この風景には驚きました。

そして段々と邑むらを離れ、我が家となる場所へむかいました。

さすがサイタマ。とても広いです。地平線が見えます。何日あるいたことでしょう。途中、原住民の罠にひっかかり、危なく食べられる所でしたがビー玉を差し出すと狂ったように喜んだのでその隙に逃げてきました。その他にも蝗の大群に出くわし、ずっと伏せていることもありました。

前に近代的なビルの並びが見えてきました。やっとついた・・・!わたしは走りました。全速力で走りました。ところが、そのビルの並びはどんどん遠くなっていきます。・・・蜃気楼だったのです。

愕然としていると、風船が見えました。誰かいる!そう思ってわたしは近づいていきました。すると、そこにはボロボロになった軍服を着た旧日本兵がいたのです。彼らは風船爆弾を作ってとばしていたのでした。戦争が終わったことを告げたら、彼らもお年を召されていたのでショックで死んでしまいました。

丁重に彼らを葬った後、今度はブツブツ交換の商人と出会いました。この辺まで来ると訛もものすごく強くなり、まるで相手の言っている言葉はルーマニア語です。彼は黒曜石と鹿の肉の交換を求めてきましたが、日本円しか持っておらず、結局彼は去っていきました。

更に歩くと、木炭バスのバス停がありました。そこには「子を喰う子を怨」と書いてありました。きっと人食い人種でもあるのでしょう。もうすぐ我が家です。わたしは目指す家が近くなったことを知り、ほっと胸をなで下ろしました。

目の前に市役所がありました。崖に洞窟をいくつも掘り、篝火で照らしており、この辺ではやや近代的です。少し行くと市長行列がありました。しかし、彼の乗っていた牛車の車軸が折れたらしく沿道の農民のせいにされてクビを刎ねられたそうです。

そして、やっと家につきました。周りのコエの臭いがキツイです。わたしの新居は人の顔のカタチをしています。さっそく七輪に火を付けてくつろぎました。

家について・・・体重を量ってみると!!

なんと50gも痩せていました。こんなスリムマジックをかなえてくれたサイタマ万歳!今では信号が青になったような悦びに満ちあふれています!

現在では一揆が起こったり山の神様が怒って生け贄を選んだり、また重い地租を納めたりするのに騒がしい毎日ですが、とても充実しています!

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